良いコンテンツのサイトこそ安定した収入を生み出す

サイト・コンテンツの価値は相対的

サイトやコンテンツの価値、これは潜在的にそのサイトからの収入がいくらになるか、という意味での価値ですが、絶対的な数値では決めることができません。なぜなら世の中には同じカテゴリー、よく似たコンテンツのサイトが必ず存在するからです。そのような他の人のサイトとの競争、比較によってサイトの価値は決まります。

そのような状況で特定のサイトの価値を決めるのは、コンテンツがどれくらいお金と関係しているか、という点と、コンテンツの出来がどれくらいで、第三者や検索エンジンからどれほどの評価を得られるか、という点です。

いずれにしろ検索エンジンで上位に掲載されなければ話になりませんが、広告料を払わずに検索エンジンで上位に出る、ということは、「他のサイトと比較して上位に出る」ということです。従って、コンテンツの内容によっては競争が激しいせいで、相当良いコンテンツを作っても上位表示が困難な場合がかなりあります。

お金が動くコンテンツ

お金が動きやすいコンテンツで、かつ、評価が高い、人気が高いサイトであれば、潜在的に得ることができる利益は高額となります。例えば消費者ローンの情報サイトで評価が高ければ、相当高額の報酬を得ることが可能でしょう。

逆に、お金が動きやすいコンテンツでも人気がないサイト、従って検索エンジンの上位ページに表示されないサイトであれば、もちろん稼ぎはほとんどゼロになります。私の作りかけの「一億円貯める」はまさに稼げないサイトの筆頭です。一億円を貯めるために全く貢献してくれていません。

多くのアフィリエイターが高額報酬を狙ってローンやFXなどのコンテンツを作っていますが、実際にまとまった利益を出しているサイトはほんの一握りでしょう。報酬単価が高い商品を扱えば競争が熾烈になりますから、大多数のサイトは検索エンジンの上位に決して表示されることなく、ほとんど報酬を得ることはありません。

高額報酬が見込める商品であればあるほど、広告料を支払ってサイトへの誘導を図る企業や人も増えてきますから、上位表示やビジターの確保は余計に困難になります。

アフィリエイトなど広告を使ったサイト収益化の理想としては、お金の動くコンテンツで高い評価を得ることに違いありませんが、競争も激しくなりますから、並大抵のコンテンツでは上位に表示されなくなります。

つまり、競争の激しい中では、高いクオリティーのコンテンツを作ったつもりでも、さらに優秀なサイトが存在する可能性も高く、また、そうしたサイトを作っている人たちの持つ情報量にさほどの差はありませんから、目立つようなサイトを作るのは非常に困難であると言えます。

要はテストで90点以上取れるとしても、90点以上取っているサイトが沢山あったら、わずかでも自分のサイトより出来が良いサイトが数多くある可能性が高い、ということになるわけです。

あまりお金が動かないコンテンツ

一方評価が非常に高いサイトであっても、お金に繋がりにくいコンテンツであれば、当然のことながら、あげられる利益はさほど高くはなりません。

例えば人気のレシピ・サイトを運営していても、レシピを見に来る人はレシピを知ること自体が目的であって、それ以上の情報を求めているわけではありません。レシピサイトで買ってもらえるものはなく、高額の報酬には繋がりにくいのです。
注:この後、クックパッドなどのレシピサイトが数多く登場しましたが、参加者にコンテンツを作らせて、Google Adsense で利益を出すという、うまいビジネスモデルです。

そのようなお金に繋がりにくいコンテンツの場合、検索エンジン上の競争はさほど激しくないと予想されます。また、そのようなコンテンツを作っている人の多くは、コンテンツから大きな利益を得ようとはあまり考えていないでしょうから、手間隙をかけてSEO(検索エンジン対策)などをやってはいない可能性も大です。

つまり、お金に繋がりにくいコンテンツを選べば競争は熾烈ではなくなり、少しの工夫で検索結果の上位を狙うことができるようになります。

ただしもちろん、そのようなコンテンツを選ぶとコンテンツに合った高額報酬の広告がありませんから、たとえ人気サイトになっても利益はあげにくくなります。

つまり、報酬は高いが競争が熾烈なコンテンツを選ぶか、報酬は低いが競争も少ないコンテンツを選ぶか、あるいはその中間に居場所を見つけるか、リスクとリターンを天秤にかけてコンテンツを考える必要があるわけです。うまくすれば、そのどちらもが価値あるサイトにはなりえるのですが。

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