良いコンテンツのサイトこそ安定した収入を生み出す

アフィリエイトの将来性

アフィリエイトに未来はない?

一時は簡単にインターネットで収入が得られるともてはやされたアフィリエイト。アフィリエイト関連の企業も次々に株式を上場しました。アフィリエイトで一攫千金を夢見て試みた人も数多かったようですが、まともな収入をあげられている人は、アフィリエイトをやっている人の数パーセントとか。

さらにはアフィリエイトで稼ぐために粗製乱造で作られたブログが氾濫し、迷惑なSPAMや宣伝メールがはびこり、インチキな情報商材で一儲けしようという輩が現れ…と、なんだか最近では、アフィリエイトにネガティブなイメージすら持たれるようになって来ました。

かつてスーパーアフィリエイターと呼ばれた人たちも、Google などの検索エンジンがオリジナル・コンテンツの重視を打ち出し、アフィリエイトサイトの評価を下げるなど、検索アルゴリズムの変更を行った結果、多くが凋落していってしまいました。

私はアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)大手のValueCommerceの株を持っていました。YAHOOの関連掲示板を見ていると「アフィリエイトはもう古い」などの書き込みが散々。確かにValueCommerceやA8.netを運営するファンコミュニケーションズの株価も勢いがありません。

では、アフィリエイトには未来はもうないのでしょうか?

アフィリエイト・ブームに乗っただけの人にとってはそうかもしれません。私のケースでも、アフィリエイトの報酬はどちらかと言えば下降線をたどっていますから、決して楽観視しているわけではありません。

それでも少し原点に戻って考えてみましょう。

アフィリエイトとは何であったか?

登場した頃のアフィリエイトは、本来コンテンツのあるサイトを持っている人、つまり既にある程度の集客ができているサイトに関連する広告を掲載して、成果報酬をいただく、というものだったと思います。コンテンツ先にありき、で、広告先にありき、ではありませんでした。

今でもValueCommerceなど大手のASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)などを利用する場合、まずサイトを登録して審査を受ける必要があります。これは広告を提供する側が、依然として「サイトが先にある」ということを前提としているからでしょう。

サイトにあるコンテンツや、訪問者数をあらかじめASPや広告主である企業が審査して、提携の可否を判断するという仕組みですね。つまりは「価値あるサイトと提携したい」というのがASPや企業側の考えであったし、そして今でも基本的にはそうである、と思います。

アフィリエイトというのは、コンテンツに合った商品やサービスを紹介する、というマーケティングの方法論に過ぎません。そしてそれは、成功報酬という、非常に合理的な形態をとった広告です。広告主は成果があったときだけ広告費を支払えば良い。サイトのオーナーはそれなりに工夫をしないと利益はあがらない。

この合理性は昔も今も変わりませんから、アフィリエイト・マーケティングという手法が消えることは、当面まずありえないと考えています。

アフィリエイトへの誤解

ではどうしてアフィリエイトに一攫千金という過剰な期待が寄せられ、多くの人にとってそれがかなわないとなると、今度は「ブームは去った」などと言われるようになったのでしょうか。

まず「アフィリエイトが儲かる」という噂が広がり、それを煽るような本や雑誌記事、あるいは提携先の獲得を急いだ一部のASP自身からの情報により、「誰でも簡単に一攫千金ができる」というような、誤った印象を与えてしまったように思います。

アフィリエイトのノウハウ本や情報商材には必ずと言って良いほど「アフィリエイトで●●万円」といった文字が躍っています。これでは誰でもそのような金額が稼げると勘違いしても仕方がありません。

確かにかつて、わずかな手間で大きな利益をあげたスーパーアフィリエイターは存在していました。かく言う私自身、わずかな工夫と手間をかけただけで、大きな利益につながり、自分自身で驚いてしまったのが本当のところです。

ホームページを作る敷居が一般の人にとっては高く、検索エンジンのアルゴリズムが未発達の頃は、確かに「こんなコンテンツでも利益が出るの?」というようなサイトがアフィリエイトでまとまった利益を出していました。それは事実です。

しかし誰にでも容易にサイトが開設できるようになり、競争は激化。検索エンジンのアルゴリズムは日々進化して、コンテンツの良し悪しをかなり正確に判断するようになって来ました。とにかく集客だけして広告をクリックしてもらおう、というサイトは検索結果上位にはほとんど表示されなくなってきました。

そして、容易に利益を出すことができなくなり、「アフィリエイト・ブームは去った」と言われるようになってしまいました。

アフィリエイトで利益は出ない?!

では本当にアフィリエイトでは利益が出なくなったのでしょうか。

私のところでも以前に比べれば多くのサイトで成果が落ち込んでいるのは先に書いたとおりです。しかし、その一方で、月額万円単位以上の報酬を稼ぎ出すサイトもまだ生まれてきています。

以前ほど容易ではありませんし、かつてのように10万円を超える報酬を稼ぎ出すサイトを作るのは困難にはなりました。それでもそこそこの利益を生み出すサイトを作り出すのは不可能ではありません。

ただし、以前のやり方、つまり粗製乱造のサイト作りではもうだめです。アフィリエイトが一般化し始めた頃、スーパーアフィリエイターが輩出した頃とはやり方を変える必要があります。アフィリエイト本や情報商材に書いてあるような一攫千金を狙う方法は通用しません。

コンテンツ重視への回帰

逆に、ある意味、サイト数が少ない代わりに、どこのサイトにもそれなりのコンテンツがあった昔に戻る、と言っても良いかもしれません。何しろ「良いコンテンツがあるサイト」の数は、さほど劇的に増えてはいないのですから。

このサイトでは、一攫千金を狙うのではなく、地道に、しかし着実に、そして息長く、なおかつ効率よく、アフィリエイトで利益を出し続けていくやり方をまとめています。その第一歩はサイトの価値、すなわちコンテンツの価値を高める、ということです。

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