Google Adsense からのお叱り

■ Google Adsense からのお叱り ■

こんにちは。tanzan です。

2、3週間前のことでした。最近好調だった Google Adsense の成果ががたっと落ちています。あれれ?と思って、調べてみると一番成果を挙げていたサイトの表示数がゼロ。見てみると、確かに Google Adsense の広告が表示されていません。

メールで問い合わせてみると(Google はきちんと答えてくれるのです)「規約違反があります」とのこと。それからしばらくして、規約違反を指摘するメールが届きました。Google は定期的に Adsense 掲載サイトを巡回して規約違反がないか調べているのです。

そして僕のケース、どうやら「コンテンツがないサイトには Google Adsense を掲載しない」という規約に引っかかったようです。確かに問題のサイトは、元々WEBの容量が小さくていっぱいなので、最近ファイルサイズを落としている、つまり、情報量を落としていたサイトでした。それが Google が考える限界を超えた、ということなのでしょう。

この話の続きはまたあとで書きますが、そのほかにも重要な指摘がありました。

ご承知のように Google Adsense の登録、あるいは FireFox というブラウザーのダウンロードを促す広告を Google Adsense は提供しています。これらはクリック報酬ではなく、成果報酬の広告です。ところがこうした広告も、通常の広告と同様に「クリックを促してはいけない」のだそうです。

普通のアフィリエイト広告だと、商品を勧めて「はいこちら」とやるわけですが、 Google Adsense が提供する成果報酬型の広告は、それをやってはいけない、つまり、Google Adsense がいかに利益になるかということを書いて、そのページに Google Adsense への登録用のバナーを貼ってはいけないのだそうです。

確かに規約を読み直すと Google Adsense などへの登録用の「紹介プログラム」も他の広告同様の基準、と書いてありました。正直言って「紹介プログラム」が登場した時にきちんと規約を読み直していませんでした。勝手に普通のアフィリエイト広告と同じかと思い込んでいましたが、そうではなかったのです。

皆さん、Google Adsense への登録を促すバナーは、Google Adsense のことが書いてあるページに貼ってはいけません!!!

さてもうひとつ。「広告の上に誤解を招くテキストがある」という指摘がありました。最初心当たりがなくて「何のことかなあ」と思ったのですが、見てみると、なんとブログのサブタイトルがちょうど Adsense 広告の上に表示されていたのです。

僕にしてみるとサブタイトルの位置は「メインタイトルの下」のつもりで、「Adsense 広告の上」においたつもりはなかったのですが、確かに他人から見たらそんなことはわかりません。よく見てますよ。Adsense 担当者の方たち。

さて「コンテンツがないページ」に戻りましょう。

担当者の方からの連絡には

「Google AdSense 広告は、コンテンツの豊富なページに掲載すると高い効果が得られます。」

と書いてありました。もちろんページをプログラムで解析して広告を選んで表示するわけですから、文の量がある程度なくては正確な広告、マッチした広告が選べません。正論です。

「あなたのサイトのコンテンツがないページに Google AdSense 広告が表示されています」

この意味が最初はわからず、本当にコンテンツが消えていたページを見つけて修正してもまだだめ。結局広告や商品情報だけのページはコンテンツとみなされない、ということのようでした。皆さんご注意。

最初は「なんだか最近 Google うるさくなったなあ。登録審査も厳しくなったそうだし。」なんて思ったのですが、「うん?待てよ」と思い直しました。

確かに見直してみると、非常にクリック率の低いサイトがあります。あるいは、クリックがあっても報酬がまとまった額にならないサイトもあります。というか、まともに稼いでいるサイトのほうが正直なところ少ないですし、まともに稼いでいると思っていたサイトも、よく見てみると…

「!!!」

「ひょっとして、ValueCommerce のマッチスマートの方がクリック単価が高いんじゃ…」

つまり、Google AdSense 広告を掲載して「利益を得ていた」と思っていたのが実は「もっと良いチャンスを失っていた」可能性があったわけです。

クリック率が低いサイト、というのは、コンテンツにあった広告が表示されていない確率が高い。クリック率が上がらないかと思って、特等席に AdSense 広告をおいたりしていましたが、今思えばこれは完全な僕の勘違いですね。

クリック率が上がらないなら、特等席はどれか別の広告に譲る方が良い。

最近はあちらこちらで Google AdSense の影響を受けたテキストベースの広告を提供しています。Google AdSense ほど高機能ではないですが、GoogleAdSense がうまく解析をできない、あるいは Google AdSense に適した広告がない場合には「代替案を工夫する方が良い」のではないでしょうか。

最近我が社の普通のアフィリエイトの方は伸びが止まっています。GoogleAdSense ならまだ伸びる余地がある、と思ってここのところ工夫していたのですが、何のことはない。その同じ工夫を他の広告にも活かせばよかったのです。

Google が指摘してきたことは、「今のようなやり方はお互いの損失ですよ」という意味だったのです。

「コンテンツのあるページに高い報酬の広告を表示する」

これが Google AdSense の使い方の王道でしょう。Google としても、それは歓迎のはず。どちらにとっても利益は大きくなりますから。

一方単価の安い広告を数だけ表示されたら、サーバーに負担がかかるだけ。あまり関連性のない広告をクリックされたら、マーチャントは無駄だと思って広告代を削ってくるだろうし、マーチャントの広告にかける予算も無駄に減るだろうし、それは Google だけでなく、当然僕らにも響いてくる、というわけです。

単価の安い、Google AdSense の成果の出ないコンテンツのページは、「別の工夫をしなさい」というお告げなのでしょう。アクセス数がそこそこあるならページにはニーズがあるということ。でも Google AdSense ではそのニーズに応えられていない、ということですね。

プログラムによるキーワード解析ではニーズに応えられないのなら、自分で工夫しなければいけませんし、多分その方が成果に繋がることでしょう。

そうとなったら、数多くのサイトから AdSense を落とす作業を始めました。Google から「ご協力ありがとう」というメールが来ましたが、 GoogleAdSense からの売上げは最盛期(数週間前)の6分の1です。

「一体何やっているの?」

と思われるかもしれませんが、アフィリエイトで成果をあげているのは「工夫しているサイト・工夫している人」なんです。

確かに Google AdSense の報酬は落ち込みました。でも、他のクリック報酬付きの広告を掲載してすでに失った額の半分くらいは取り戻しています。そして、今掲載しているのは成果報酬が付く広告ですから、今後どれくらいの成果に繋がるかを今観察しているところです。それと平行してさらに広告の工夫を続けています。

Google AdSense からのお叱りは、とり様によっては、実はルール違反の警告なのではなくて、「間違った方に行っているよ」という警告であり、それは Google AdSense を貼るだけという安易な方法に頼ろうとしていたことへの警告だったわけです。

Google Adsense をやめてどんな工夫をするか。ValueCommerce のマッチスマートも試してみましたが、クリック単価は高いものの実は Google AdSense ほどの成果はあがりませんでした。クリック率が Google AdSense よりずっと低かったからです。その理由は、サイトにマッチした広告が掲載されないことだと思います。

この問題は ValueCommerce も気づいているようで、近々 Google AdSense のようなページのコンテクストを判断する広告にアップグレードされるようです。そうなったらまた試してみたいですね。

でも実は僕がとった手段はちょっと違います。それは「掲載される広告を他人任せにしない」ということですね。だってそのページのコンテンツが何であるかは僕が一番良く知っているわけですから。プログラムの解析に頼る GoogleAdSense よりもページにあった広告を掲載できるはずです。

特にアクセス数はそこそこあるのに Google AdSense のクリック率が低い、収入が低いサイトでは、 Google AdSense を落としてアフィリエイト広告で工夫をすれば、 Google AdSense よりも収益を増やすことも可能だと考えています。


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