Google と Yahoo

注:この記事は Yahoo Japan が Google の検索エンジンを使うようになるよりも以前のものです。

■ Google と Yahoo ■

こんにちは。tanzan です。

明日から久しぶりにアフリカ出張なので、急いで書いています。

LinkShare 経由で広告を掲載している高島屋から連絡が来ました。年末に行われた売上げ額に応じたボーナスキャンペーンで、僕のサイト3箇所が対象売上げを達成したとか。ボーナスの金額は3サイト合計で1万7千円。

「ボーナスだけで1万7千円!」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、2、3年前なら同条件で5万円近いボーナスを獲得できたと思うんですけどね…。プロのアフィリエイターを目指すには厳しい世の中になってきました。

最近進めている、古いサイトのリメイク。久しぶりに古いサイトのHTMLを見直してみると、単にSEO的によくない、というだけでなく、文法的に間違ったことをしているサイトまで発見。

このサイト、広告はほとんど入っていないので放置してあったのですが、トップページがページランク3なのに、下位ページはほとんど全部ゼロ。おかしいなあ、と思っていたのですが、ひょっとすると下位ページのHTMLがでたらめだったせいかもしれませんね。

でもコンテンツ満載のページで、単行本一冊分の情報が入っているのです。ページ数も多く、手作業での修正が大変。トホホ状態です。

HTMLの見直し、画期的な成果とは行きませんが、そこそこの効果はあるようですよ。古いサイトをお持ちの方はお試しあれ。

では今回は検索エンジンの両雄、Google と Yahoo について少し書いてみたいと思います。

この二つ、僕のサイトの検索結果を見ると、多くのサイトではかなり異なった状況を示しています。日本では Yahoo が若干優勢で、Google がそれに続きますから、同じようなアルゴリズムであれば、各検索エンジンからの訪問者がそのような比率になるはず。

ところが、確かにそのようなサイトがある一方で、圧倒的に Yahoo から、というサイトもあれば、圧倒的に Google から、というサイトも存在します。

ちなみに「僕のサイト」というのは、ValuceCommerce に登録してあるものだけで37あります。独自のドメインだけでも30近く使用していて、サブドメインを入れたら、50を超えます。これくらいのデータに基づいた観察だと思ってください。

ただし以下に書くことは、あくまでも僕の観察ですから、実際のことはわかりません。あくまでも、僕のサイトでは以下のような傾向がある、という範囲で考えてください。

まず、Yahoo に比べて Google の方が、ドメインあるいはサブドメイン単位のまとまりを重視しているように思えます。

一つのドメインやサブドメインの中に、ばらばらのテーマが混じっていると、Google では評価が下げられるように思えます。

逆に言えば、かなり狭いトピックでドメインやサブドメインの中のコンテンツが構成されていると、Google の方が評価を高くしているようです。

僕の一番古いサイトは、インターネット接続プロバイダーがおまけで提供してくれている無料スペースなのですが、昔のことですから、フォルダー名で分けられています。

Google は「古いドメインを高く評価する」そうですから、そのような古いサイトが上位に来ても良さそうなものです。そして、以前は確かに上位に来ていたのが、最近フォルダーで区切られた古いサイトへの Google からのアクセス数がさっぱりになってしまっています。

一方 Yahoo にはそのような傾向は見られず、Yahoo はフォルダーくらいのレベルでもコンテンツのまとまりとして認識しているように思えます。

野菜や果物をアフィリエイトで売っているサイトの中に作ったレシピコーナーがあります。recipe というフォルダーに入れてあります。Yahoo からはそこそこの訪問者がありますが、Google からはさっぱりです。

ちなみにトップフォルダーに作ってある野菜や果物をアフィリエイトで売っている部分は、どちらからもさっぱりなんですが…。

つまり、Yahoo Google 両方からの評価を目指すためには、サイトのコンテンツはドメインごと、あるいは少なくともサブドメインごとに分けておいた方が無難、ということが言えるかと思います。

もちろん、僕のサイトでも、ドメインで区切ろうが、サブドメインで区切ろうが、どちらの検索エンジンからも評価の低いサイトは存在します。

次に「古いドメインの評価は本当に高いか」です。

Google でも Yahoo でも古いドメインの評価が高い、とされていますから、多分本当にそうなのでしょう。でも、僕のサイトだけではそれは判断できていません。

と言うのは、僕のサイトはそれぞれが異なったコンテンツになっていますから、元々検索をかけている人の数が違うので、比較ができないのです。

特定のサイトの訪問者数の変化を見ていると、二つのタイプに分かれます。

コンテンツがしっかりしているサイトは、時間経過と共にライバルが増えるはずなのに、訪問数は増加傾向にあります。

一方、アフィリエイトでの商品紹介をメインにしたサイトは、時間と共に消えていきます。特に Google ではその傾向が強くあります。Yahoo までが Google 並みにアフィリエイトのチェックを厳しくし始めたら、多くのアフィリエイターは危機的な状況になるかもしれません。

ただ、ValueCommerce は Yahoo Japan の系列会社ですし、Yahoo のサービスもアフィリエイトで出されていますから、Google 並みにまではアフィリエイトに厳しくしないのではないか、と、甘い期待をしています。

それでは、アフィリエイトの扱いはどうなのか?

やはり噂どおり、Google はアフィリエイト主体のサイトには厳しいようです。特に自動で大量ページを作っているようなサイトは Google では軒並みアウト!になっています。

URLの転送を使ってアフィリエイト・リンクを隠しても、Google の技術力なら簡単に本当のリンク先をたどることができますから、まあ、何をやってもだめ、ということでしょうか。

ただし、アフィリエイト・リンクが入っていれば即アウト!というわけではないようです。サイトの各ページに別々のコンテンツがちゃんと含まれていて、露骨にアフィリエイトだらけでない限り、Google でもそこそこ上位表示されるサイトはあります。

Google Adsense の影響はどうか?

これはほとんど観察できませんね。Google の検索結果で有利になることもなければ、Yahoo の検索結果で不利になることもないようです。

Adsense が登場したばかりのころは、Adsense を貼れば Google の検索結果に早く反映される、ということが実際にあったように思います。

しかし現在は、Google が検索エンジンと、Adsense のシステムを分離してしまったようですから、そのような効果も期待できません。

Yahoo カテゴリー登録は効果があるか?

審査料を払って登録するサイトは別ですが、無料の審査で登録されるようなコンテンツがオリジナルなサイトであれば、いずれどの検索エンジンでも、そこそこ上位に来ると考えて良いかと思います。

ただし、Yahoo カテゴリーに登録されると、その速度が速いように思えます。

一つのサイトを登録した状態と、しない状態で比較することはできないので「そのような気がする」程度しか言えませんが。

1サイトには何ページが必要か?

これはあまり関係がないようです。数ページしかできていない時から、キーワードによっては検索エンジンからの訪問者が出てきます。

HTMLのタグの付け方は影響が出るか?

僕のサイトでは、ものすごい違い、とは言えませんが、HTMLを作り直したサイトでどの検索エンジンでも若干訪問者が増える傾向があります。

ただし、HTMLを作り直す、という意味は、過度のSEOを施す、ということではありません。これは推奨されているような形でHTMLを記述する、という意味です。

例えば文章の構造化。そしてデザイン部分をCSSファイルに分離することなどです。

キーワードの数を増やすとか、メタタグをいじるとか、そのようなこととは違います。

被リンク(ナチュラルリンク)が多いサイトは有利か?

まあ常識で考えてそうなんでしょうけど、僕のサイト程度ではそんなに顕著にはわかりません。

それよりもユニークなコンテンツであるかどうか、の方が重要である気がします。

頻繁に更新する必要はあるか?

どの検索エンジンでも、ほとんど関係がないように思います。

では訪問者を増やすためにはどうしたらよいのか?

まず、独自のドメイン、あるいはサブドメインのレベルでコンテンツをまとめること。

次に、アフィリエイト・リンクの貼り付けはほどほどにして、コンテンツの充実を図ること。コンテンツのオリジナリティは特に重要です。

サイトを作るときにはコンテンツの構造化と、それぞれのページの文章の構造化を考えること。デザインはHTMLから分離すること。

これだけ。

でも注意が必要なのは、訪問者を増やすこととアフィリエイトの収入を増やすことは必ずしも同じではない点です。


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