■ 交差する軸を増やす ■
こんにちは。tanzan です。
メルマガの読者、じわじわ減っていますねえ。一時3千人を超えていたメルマガの読者は、今2400人。僕がかかわっている他のメルマガも同様。広報の場所がないと、減る一方です。
アフィリエイトのメルマガなんて他にも沢山ありますし。ゴミみたいな内容のものもありますが、読んでみないと比較なんてできないですからね。
メルマガで儲けようと思ったら、なんとしても読者を増やす努力をするのでしょうけど、趣味で出す分には「まあ、いいか。」でおしまいです。
「メルマガ発行者の皆様」なんて題して、「メルマガでお金を生み出そう」という案内、結構来ますよ。
マーチャンダイザー用ツール、発売はしましたが、ほとんど売れませんねえ。ツールを使ってもまだ難しいところがありますから。マーチャンダイザーは。何しろ申し込みが面倒。さらにダウンロードの仕方がよくわからない。
それでも僕自身は自分のサイトへの組み込みをあれこれ考えています。
普通は、一つの企業のファイルを対象に商品を検索しますが、マーチャンダイザーで取得できるデータのよいところは、「アフィリエイトリンクが入っている」こと。リンクは取得するだけで、ValueCommerce の提供するマイリンクのCSVファイルのように加工する必要がありません。
ということは、複数の企業のデータファイルから共通するカテゴリーのものを取り出して一つのファイルにしてマーチャンダイザー用ツールにかければ、複数サイトの商品を一度に検索して表示できる!という技も使えるのです。
例えば、ニッセン、ベルメゾン、セシールなどのファイルから、特定のカテゴリーに属するもの、インテリアならインテリア商品だけを取り出して一つのファイルにまとめておきます。
あとは商品名を対象に「ソファー」とか検索をかければOK。値段で区切ることもできますし。
では今回のテーマ。まず現状では、サーバー代も出ていないサイトをお見せしましょう。カエルグッズ。
このサイト、とにかく訪問者が少ない。YAHOO で「カエルグッズ」で検索してみてください。これを書いている時に調べたら、なんとトップ表示!YAHOO でトップ表示ですよ!しかし、1日の訪問者は20人程度…。
オリジナルの商品があるわけでもなく、紹介しているのも安い商品。そして料率は1%の楽天市場…。
検索エンジンでトップに表示できても、それだけでは儲からないのです…。
サーバー代、ドメイン代で月に約千円かかりますから、楽天だと月に10万円は売れてくれないといけません。商品の価格の平均を2千円だとしても、50人が購入してくれないといけません。購入率が1%だとすると、月に5千人訪問してくれないといけません。ということは1日に170人は来てくれないといけません…。無理ですね。
久しぶりに数式を出しましょう。
成果=訪問者数Xクリック率Xコンバージョン率X報酬額
このどこかを上げないといけません。でも現状のままだと、報酬額は知れたものです。楽天の安いカエルグッズを紹介しているだけでは。
そして訪問者数も現状のキーワード設定では増加は見込めません。なにしろ、すでにYAHOOでトップ表示ですからね。SEOを一層工夫しても無駄になる。
さてでは何をしたらよいのか。せっかくYAHOOでトップ表示ですからね。使われているキーワードも「カエルグッズ」が圧倒的です。
と言うことは…まず「カエルグッズ」で来る人たちは、どんなカエルグッズかを特定していません。多分「何かおもしろいカエルグッズはないか?」と探しているのでしょう。
であれば、楽天の商品を紹介するだけでなく、トップページで他ではない商品を紹介して、実際に売ってしまう。実売すれば報酬額は上がります。千円で仕入れたものを2千円で月に1個でも販売できれば、とりあえずサーバー代は解決します。
まあ問題は、どこからどのような商品を入れるか、ですけどね。手間もかかるし。自分にカエルグッズ収集の趣味があれば別ですけど。カエルは好きですがそこまでの思い入れは…。
もう一つの手は訪問者数を増やすことを考えることです。それには、現状のキーワード設定だけでは無理。ということは、別のコンテンツを増やして訪問者数を稼ぐ必要がある、ということです。どんな商品を紹介するかは、どんなコンテンツで、どんなキーワードを設定するかによります。
例えば、「カエル料理」。そんなもの調べている人がいるか!と思うでしょうけど、オーバチュアのキーワードアドバイスツールで調べたら、先月は102人いました…。
これでは不足ですね。こんな時にはキーワードアドバイスツールで「カエル」だけで検索します。すると…
「カエル 男 アメリカ」が2位!一体これはなんだ?競争も少なそうですが、コンテンツが作れないし、アフィリエイトに結びつくかどうか…。
「カエル 占い」うーん。これはいけるかもしれない。コンテンツと仕組みさえ作れば。でも集客はできても、どう利益に結びつける?
「カエル 飼い方」「カエル 飼育」これは書き手が必要ですね。僕には書けません。
「原色 両生類 カエル 図鑑」「カエル 図鑑」とりあえずこれはねらい目ですね。カエルの図鑑を探している人がいるのであれば、カエル図鑑のページを作って、アマゾンで検索して紹介しておけばよい!採用しよう。
でも、もう一工夫、二工夫欲しいですね。
角度を変えて見てみましょう。カエルの長靴は、カエルグッズとしては人気商品です。長靴にカエルの顔がついていて結構かわいいのです。もちろん子供用。
では、「子供用長靴」の検索は…あれあれ、「カエルグッズ」と同じくらいの検索数があるではないですか。しかも「カエルグッズ」よりも「子供用長靴」の方が、より商品に近いキーワード、つまり高いコンバージョンレートが望めます。
カエルグッズのサイトをやめて、子供用長靴のサイトに…というわけには行きませんから(何しろカエル用のドメインまで取ってある)、カエル長靴のページのキーワードを、試しに「子供長靴」に設定しなおします。
他の商品カテゴリーも同じように見直します。例えば「着ぐるみ」。カエルの着ぐるみはおもしろいですが、人気はありません。一方「着ぐるみ」というキーワードだと、先月の検索数は単独で 30987。結構ありますね。
だったら、サイトに横軸を作ってしまうのです。今のサイトはトップが「カエルグッズ」で、各カテゴリーのカエルグッズが下に、つまりは縦にぶら下がっています。
しかし、「カエルの着ぐるみ」という分類は、「カエル」という軸の他に「着ぐるみ」という軸とも交差しています。そうであれば、今あるページを kigurumi フォルダーに移し、その中に着ぐるみのコーナーを作ってしまうのです。
http://kaerugoods.com/kigurumi/index.html を着ぐるみコーナーのトップページにして、いろいろな着ぐるみを紹介。その中に kaeru.html というファイルを作って、今あるカエルの着ぐるみの紹介ページにします。
なんで子供用長靴でも同じように横軸を作らないかって?それは子供用長靴の中をどのようなカテゴリーに分けたらよいのか僕にはよくわからないからです。
こうしてカエル以外のキーワードを導入する、しかも既存のキーワードとの関連性を持たせることによって、ページ数を画期的に増やすことも可能です。
そして、特定のページ、このケースだと「カエルの着ぐるみ」ページは、二つのテーマの交点として複数のリンクを受けますから、SEO的にも評価は上がるはずです。SPAM的なやり方はしていません。
さらにもっとやるなら、日本全国のカエルで有名なところ、カエルをシンボルにしているところを探します。
例えば岐阜県の下呂温泉。「げろ」という語呂からか、カエルをシンボルに使っています。ならばカエルのシンボルを仲介して、下呂温泉の紹介コーナーも作ってしまいます。
そうすれば、温泉旅行や温泉旅館の紹介もできる!
こうして、既存のダメサイトであっても、どのようなキーワードの交差点に位置するのかを見極めて発展させていけば、次第にお互いが「理由のあるリンクで結ばれた」サイト群が出来上がります。
コンテンツ主体のサイトもあれば、商品紹介主体のサイトもあることでしょう。全く脈略のないサイトを複数作るよりも、特定のテーマから交差する軸を見つけてサイトやページを作っていけば、発想もしやすくなります。