■ リスクとリターン ■
こんにちは。tanzan です。
「asahi.comショッピング」というサイトがあるのをご存知でしょうか。朝日新聞がやっている asahi.com に付随しているショップですが、実際にはアフィリエイトで商品を売っています。
「朝日新聞みたいな大手がアフィリエイトに手を出すな!」とも言いたくなりますが、まあ、それはともかく、このサイトをうまく利用しましょう。
何が利用できるかって?
楽天市場の商品紹介の仕方です。「asahi.comショッピング」も通常僕らが使うのと同じ楽天の検索システムを使って、商品を選択して表示しています。
ですから、キーワードの設定方法とか、カテゴリー指定の方法は参考になるわけです。そのままぱくっても、問題ありません。もちろん「asahi.comショッピング」が独自につけている商品説明をぱくるのはだめですけどね。
楽天市場用のツールは「アフィリエイトWEBサービス・ツール」を公開しています。
「楽天アフィリエイトツール(API版)」は一定割合で僕のアフィリエイト・リンクが挿入される仕組みですが、使用が完全に無料のせいか、こちらを利用している人の方が多いようですね。
「アフィリエイトWEBサービス・ツール」の方は、現在パラメーターを簡単に設定しながら、目で見て表示商品などが確認できるツールの作成に取り掛かりました。完成にはしばらく時間がかかりそうです。
アフィリエイトとか、お小遣い稼ぎに関するメルマガの多くは、一攫千金を狙ったものが圧倒的です。それも、読者への情報提供よりも、メルマガ発行者が一攫千金を狙っているのが大部分でしょう。
それにしても僕のこのメルマガは、地味に稼ぐ話ばかりで、大きく稼ぐ話は全くと言って良いほど出てきません。
「tanzan さん、本当はアフィリエイトで大して稼いでいないんじゃないの?」
という疑いの目を向けられるかもしれませんね。
正直なところ、最近のマネー雑誌などに「勝ち組」として登場する「超」が付く、スーパーアフィリエイターの座からは、僕は既に滑り落ちたと思います。
かつて、事務所まで国税局の調査官が調べに来た頃のような勢いは、今の我が社にはありません。それは事実です。
僕のアフィリエイトは、マネー雑誌に登場するようなスーパーアフィリエイターの人たちとは違い、消費者ローンは皆無、クレジットカードもごく僅か、サプリ・化粧品などもほとんどなし。つまり、報酬単価が高いものはほとんどないところに特徴があります。
一方、かつては楽天市場からの利益が月に50万以上、アマゾンからも15万くらいありました。1件数十円、せいぜいが数百円という利益を数多く積み上げて、まとまった報酬を得ていました。楽天市場の商品を月に8千万円も売ったことがあった、なんて信じられますか?
額は大きく減ったものの、この「小さな利益を積み上げる」構造は、まだ変わっていません。
消費者ローン、クレジットカードやサプリ、などを狙っていけば、1件の報酬単価は千円以上はザラ。中には1万円なんていうものもあります。1万円なら、100件獲得で百万円の利益になります。報酬単価100円では、同じ100件獲得でやっと1万円。
ですから、雑誌に登場するようなスーパーアフィリエイターが、アドバイスとして「高額報酬を狙え」と言うのは、当然のことです。検索エンジン上位に潜り込めたら、スーパーアフィリエイターになれるのは約束されたようなものですから。
でも、どんなキーワードでも上位10位に食い込めるサイトは10個だけ。厳しい戦いを潜り抜けた、ごく一部の勝者だけが利益のほとんどを独占できるのが、高額報酬アフィリエイトだと考えて良いでしょう。
しかし、高額報酬が得られるキーワードの組み合わせには限りがあります。
高額報酬を狙う他の圧倒的多数のサイトは、稀にひっかかる上位サイトの取りこぼしを得られれば良いほう。大部分は「成果ゼロ」に甘んじることになります。
つまり、ハイリターンの可能性はあるけど、徒労に終わる率がはるかに高い、ハイリスクなアプローチです。
これは、市場が形成されているどんな商品にも言えることですが、ハイリターンが期待できるものはハイリスクになります。一時的に崩れることはあっても、市場原理が働いて、このような形にいずれは落ち着きます。
一方、無数とも言える商品や、キーワードの組み合わせが考えられる一般商品のアフィリエイトは、いわゆるロングテール。どこかでひっかかる可能性は高いですが、期待できる利益の額はずっと低め。つまりローリスク・ローリターンのアプローチです。
検索エンジンが未熟で、アフィリエイトに参入している人が限られている頃は、ローリスクでハイリターンという状況も存在しました。かつて検索結果で、トイザラスのサイトよりも上に、僕のトイザラス紹介ページが表示されたこともあります。
「トイザラス」で検索した人が僕のサイトに来てくれたのですから、ほとんどの人が「あれ?違うぞ」と、ページを閉じたとしても、何人かは広告リンクをクリックしてくれます。
しかし、今はもう、そのような状況は存在していません。裏技はまず、ない、と考えておいて間違いないでしょう。
もし僕が、ハイリターンを煽ったら、その辺の怪しげな情報商材の売り手や、そのアフィリエイトと同じになってしまいます。多くの情報の嘘は、ハイリターンの部分にあるのではなく、ハイリスクについて触れない点にあります。
「誰かが成功した」のが事実だとしても、他の人が今からそれを踏襲しても、ほとんど外すのがハイリスク・ハイリターンのやり方です。
「僅かばかりの報酬に興味はない。一挙にハイリターンを得たい」
という方は、もちろんそのようなやり方をやってもかまいません。と言うより、そのようなやり方をしなければ、ハイリターンを一挙に得る方法はないでしょう。
でも僕は、ハイリターンは宝くじに任せています。これはこれで、ちっとも当たりませんけどね。
僕のアフィリエイトはローリスク・ローリターン。
この意味をもう少し考えて見ましょう。
ハイリスク・ハイリターン 報酬1万円 確率1万分の1
ローリスク・ローリターン 報酬100円 確率100分の1
これが宝くじであれば、このような確率になっています。期待値はどちらも1円。そして、10枚買えば、どちらも当たる確率は10倍になります。
宝くじの場合は、当たる確率は誰にでも等しいのでこのような計算が成り立ちます。
ところが、アフィリエイトの場合は、検索エンジンによります。宝くじの抽選用装置はすべての数字が等しい確率で現れますが、検索エンジンの上位に表示される確率は、どのサイトにも等しいわけではありません。
人気が高いキーワードで、新しく作ったサイトが上位に表示される可能性は、ほぼゼロなのです。つまり、「クレジットカード」というキーワードでSEOをかけているサイトが1万あったとしたら、トップになる確率は「1万分の1」なのではなく、ほとんどのサイトにとっては、ほぼ、ゼロなのです。
時々、他のメルマガなどで「サイトを開設して1週間目で、検索結果の1ページ目に表示された」という話があったりします。マイナーなキーワードの組み合わせを使えば、そんなことは誰にでもできます。意味はないので無視しましょう。
例えば「サメのへそ」というサイトを作ってみてください。きっとすぐに上位に表示されます。「サメのへそ」の検索結果だとページ総数は Yahoo!で124,000件ですから、「124,000件中で1ページ目!」と書けば、さも凄いことのように聞こえますね。でも、誰が「サメのへそ」を検索しますか。
話がそれました。繰り返しますが、マイナーなキーワードではなく、超が付く人気のキーワードで検索上位に食い込むのは、圧倒的多数の人にとっては既に不可能に近いことです。
その一方で、今日トップに表示されているサイトは、95%以上の確率で、明日もトップ前後にいることでしょう。宝くじとは違って、確率の分布は不均衡ですから、ハイリターンを狙った場合のリスクは、圧倒的多数のサイトにとっては、「見合わない」ものとなります。
それでも一攫千金、目指したいですか?
それでは「クレジットカード比較」というキーワードでSEOをかけて、Google や Yahoo!でトップ表示をしてください。挑戦することだけなら簡単でしょ?
僕にはそれを成し遂げる自信がないので、ローリスク・ローリターンのオプションで挑戦しているわけですね。