■ アフィリエイトの方法 ■
こんにちは。tanzan です。
発行が続きますが、週末は別の仕事が入っていて忙しいので出してしまいます。
前回のメルマガを出してから、読者の方から「他の方の販売しているツールはどうだろう」という相談を受けました。見た限りではインチキツールではない以上、何らかの有効な機能はもちろんあるわけですが、そのツールで儲けるのが誰か、という視点で見ると…購入者ではないですね。
そこでふと思ったのが、世の中にいろいろなツールが出ていますが、アフィリエイターの人たちは、自分たちがすべきことをきちんと分析的に捉えているだろうか、という点です。
本当はしなくてはいけないこと、というのは項目にすれば意外に少ないのです。でも手間がかかります。それをどう効率的にやるか、というだけですね。
最初からコンテンツがあるページに広告を貼る、というのがスタート時のアフィリエイトや Google Adsense の発想だと思いますが、「たまたまダイエットに関するホームページを持っていた」という人ならともかく、これでは多くの人にとっては売れる商材の広告とコンテンツが結びつかないかもしれません。
そこで、今回は最初からアフィリエイトを意識したページを作る、という発想でしなくてはいけないことを考えます。
ステップ1 キーワードを探す
ステップ2 商材を探す
ステップ3 ページを作る
ステップ4 アクセス解析を行う
ステップ5 コンテンツを書く
ステップ6 データに基づいて改善する
これだけ。
僕自身が必ずこの順序でやっているわけではないです。例えばコンテンツのアイデアがあるものに関しては先にコンテンツを書いておく場合もあります。でも、合理性を考える場合には、この順序になります。
あとは、いかに省力化していくか。省力化ができればさらに多くのページを作り、コンテンツを増やすことができますから、結果として収入は伸びます。
「SEOとか出てこないのですか?」
独立した項目としては出てきません。ページを作るときに最低限のSEOを意識したデザインは採用します。
リンク?ほとんどしません。
アフィリエイトで商品を紹介するのが目的のサイトを、レベルの高いまともなサイトがリンクに入れてくれるはずはありません。それ以外のリンクは大した価値を持ちません。そんな対策をしているより、別のキーワード探しをする方が効果的です。
ではまずSTEP1のキーワード探し。
これは重要です。ニッチ探し、と言い換えてもよいですが、競争が少ない隙間を探します。
よく「ビッグキーワードで検索上位!」なんて情報商材は謳っていますが、一つのキーワードで10位に入れるサイトは10。確かにビッグキーワードで上位に出れば効果は高いですが、非常に困難です。まあ「一等が当たれば3億円!」という宝くじと同じ広告だと思っておきましょう。
実際には一つのキーワードで大儲けしよう、なんていう発想はやめて、次から次へとキーワードを繰り出してトータルで勝負する方が安全確実です。
具体的には?何も特殊なツールはいりません。僕が使うのはキーワードアドバイスツールYAHOOの検索結果、そしてBiglobeサーチの検索結果。これだけです。
STEP2の商品探し。
これはSTEP1と同時にやる、あるいはSTEP1よりも前にやって、それにあったキーワードを探すこともあります。
いずれにしろ、売るものがなかったら、いくらトップが狙えるキーワードを見つけてもしかたがありません。
具体的には、商品の場合は楽天市場で検索して、実際に売られているかどうかをチェックします。そこにあれば、アフィリエイトをやっている大手の通販サイトにないかをチェックします。有名店からのほうが売りやすいものもありますから。
サービスの場合は、サービス名を入れて検索をかけてみます。そして検索結果の中から、アフィリエイトをしているようなサイトを見つけて、そこを確認します。
そのサイトから出ているリンクがアフィリエイトになっていれば、どこのASPを使っているかもリンクのURLで判断ができます。
こうやって紹介する商品やサービスを選びます。特別なツールも何も使いません。
STEP3のページを作る。
ページはとりあえずの商品データなどがあれば早目に作ってアップします。必要なのは最低限のSEOを意識したページデザインで、キーワードの入れ方などですね。意識するのはそれくらい。
あとは、少ないページ数なら手作業でテンプレートに埋め込み、ページ数がまとまっているならツールを使って一挙に作ってしまいます。
この時点ではコンテンツは最低限のものしか入っていません。
でもこの作業を急ぐのは、アップしていないページは「存在していない」からです。アップしておけば、評価は低いかもしれないですが、検索エンジンにも認識されます。評価はあとから上げてもよいのです。SPAM行為さえしていなければ、最初に評価が低いことをさほど気にすることはありません。
さらに僕は自作の楽天アフィリエイトツールとか、アマゾンツールとかで、商品情報を入れておきます。
その意味は、ページを早く作る自動化と、キーワードを増やすための二つの意味があります。
STEP4のアクセス解析。
これは重要です。とりあえず作ってアップしておいたページにも、できるだけアクセス解析をかけます。レンタルサーバーに付いてくるサービスを使っている場合もありますし、自分で購入したアクセス解析プログラムを使っているところもあります。
無料のアクセス解析ツールもありますし、さほどのコストはかからないでしょう。僕が購入したアクセス解析ツールも確か6千円くらいでした。
とりあえずアップしておいただけのページでも、最初の時点でニッチを狙っていれば、しばらくたつと多少の訪問者が見られるようになります。どのようなキーワードで訪問者があるかを調べます。
そうすると、強化したほうがよいキーワードや、自分で気がついていなかったけど、そこそこ使われているキーワードがわかってきます。
楽天ツールなどを使っていると、商品情報の中に入っているキーワードが検索エンジンに拾われ、そのキーワードでの訪問者が出て来ることがあります。つまり、商品情報の表示を自動化しておくことによって、自分では用意できなかったキーワードを表示させて、訪問者に選んでもらう、という仕組みです。
これをやるためには検索エンジンに内容を拾ってもらえる商品情報表示ツールと、アクセス解析ツールが必要です。ですから僕の作る楽天アフィリエイトツールなどは、設置が面倒でもPHPやSSIを使って、ページに埋め込む方式をとっているのです。
ステップ5は可能性のあるページにコンテンツを書きます。
あるキーワードで訪問者が出てきたページは、何もしていないのにそこそこ検索結果の上の方にいる、ということです。ではそれを強化しましょう。そのためにはある程度のオリジナルのコンテンツが必要です。
さらに、訪問者をクリックに誘導するための工夫、文章の工夫とかを行います。アクセス解析の結果を見て、可能性があるページを優先的に行うのがポイントです。
ステップ6はASPの統計データなどを参考に、クリック数やコンバージョンレートを上げる工夫をします。
例えばリンクの数を増やす。選択肢を増やす。関連商品間のリンクを作る、などですね。
選択肢を増やすには、例えば複数のショップへのリンクを作る時などにツールをある程度使うことができますが、手作業でやっていることが多いです。
また複数のキーワードが得られた場合などには、ページを分けることもします。
実際には先にコンテンツがあるサイトに手を入れたりもするので、必ずしもこの順序で行われるわけではないですが、新たにアフィリエイトを行うサイトを準備する時はこのようにしています。
ですから http://netshopowners.com/rakuten/watch/index.html にある腕時計のサンプルサイト。なぜこのようなことをするのかもお分かりになると思います。
ここにあるデータは、楽天市場などでざっと探してきたブランド名を入れて、楽天アフィリエイトツールで商品表示をするようにしてあるだけです。
これだけのコーナーを作るのに要する時間は?手持ちのテンプレートと、ツールを使えば多分1時間。このケースで使うのは楽天アフィリエイトツールと、ページ一括作成ツールです。
そしてこのようなコーナーが何をしているかと言うと、「これで検索結果の上位に出て売れるだろう」と思って作っているのではないのです。いや、昔は僕もそう思っていましたけどね。
今、こうしたコーナー、僕のサイトのあちらこちらに大小いろいろありますけど、やっているのはとりあえずは「リサーチ」みたいなものです。例えばタグホイヤーのページ。
とりあえずそれらしいキーワード設定はしてありますが、訪問者は違うキーワードで来るかもしれません。例えば「タグホイヤー 6000シリーズ」とか。
タグホイヤー 6000シリーズとは何か?知りません。
でももしこのページへの訪問者の中に「タグホイヤー 6000シリーズ」をキーワードにする人が多ければ、それはこのページに強みがある、ということを意味します。
だったら、
では「タグホイヤー 6000シリーズ」で大儲けができるか?できないでしょうね。これだけでは仮に売れてもまとまった利益にはなりません。
でもこのような作業を、数十、数百ページに加えていったらどうなるでしょうか?まとまれば段々大きくなっていくことはお分かりになると思います。
では、数十、数百もこうした作業をするために必要なことは?それは機械的な作業はツールに任せ、ニッチ探しとか、可能性のあるページのカスタマイズとか、そうした「人でなければできない部分」に注力することです。
「SEO対策用の自動リンクツールとか、本当に要らないのですか?」
少なくとも僕は使っていませんし、使うつもりもありません。考えても見てください。自動でリンクが作れてしまうようなサイトからのリンクを、検索エンジンが高く評価するでしょうか?屑リンクなんていくつ作っても無駄です。
検索エンジンへの登録も、GoogleとYAHOOとMSN。新しいコーナーとかサイトを作ると、これらには登録しておきますが、それだけ。検索エンジン登録ツールも使いません。
では各ステップで僕が使っているサービスやツールを書きましょう。
ステップ1 キーワードを探す
オーバチュアのキーワードアドバイスツール(無料)
Yahoo検索及びBiglobe検索(無料)
ステップ2 商材を探す
楽天市場の検索(無料)
Yahoo検索及びGoogle検索(無料)
ステップ3 ページを作る
テンプレート(有料・無料どちらも使っています)
ページ作成ツール(販売しています)
各種の商品リンク作成ツール(無料公開のものと販売しているもの)
ホームページ作成ソフト(最近はDreamWeaverが多いです)
CMS(無料・XOOPSなどコンテンツを入れると自動で表示してくれる仕組み)
ステップ4 アクセス解析を行う
アクセス解析ソフト(有料のものも使っています)
サーバー会社の解析サービス(おまけで無料)
ステップ5 コンテンツを書く
自分たちで書きます(一部は原稿依頼しているものもありますが、商品紹介ペー
ジではありません)
ステップ6 データに基づいて改善する
自分たちでやります。
一部はツールで自動化しています。(書店へのリンクなど)
こうやって見ると、お金がかかる部分はさほどないことがわかると思います。また、お金をかけるにしても、さほどかかるはずがないこともわかると思います。単純なことだけですから。
商材を作って売っている僕が「お金を払う必要はあまりない」なんて言ってしまうのもおかしな話ではありますが(僕だってツールが売れればそれなりに嬉しい)、それが実際のところでしょう。
多くの商材は「この商材を使えば月に○○万円の利益が出る」と匂わせています。実際にはどこを読んでもそんなことは書いてなくて、「私はこうして○○万円儲けた」しか書いてありませんが。
だって、確実に○○万円儲かる、なんて書いたら嘘、詐欺になりますから。
インターネットは商材の売り手たちがコントロールしているわけではありません。Google や Yahoo の社長が商材を売っているのなら話は別ですけどね。コントロールしていない人たちが結果を保証できるわけはありません。
検索エンジンは日々進化しています。そして商品のトレンドも変化しています。そして世の中には別々の意思を持った大勢の人がいます。
さて、皆さん、こんな世界を相手にしてあらかじめ「こうすれば○○万円儲かる」なんて断定できることが本当に存在するでしょうか。
「決まった手順を踏めば儲かる」のではなくて、僕が考えるのは「リサーチを効率化し、繰り返していれば、利益が積み重なる可能性が高くなる」です。ちょっと表現としては長いですね。
つまり「調べる⇒試す⇒改善する」というサイクルを、いかに数多く、いかに効率的に実現できるか、です。これが「予想できない世界」を相手にする時の鉄則です。