あとづけSEO

■ あとづけSEO ■

こんにちは。tanzan です。

5月のアフィリエイト報酬は…4月と比べると微減。なんとか下がり方のカーブが緩くなってきた、といった感じでしょうか。それでも傾向としては成績の良かったサイトはまだ減少傾向が続き、それを複数の新しいサイトのわずかずつの伸びで一部カバーした、といったところ。厳しい戦いが続いております。

以前紹介した東急ハンズ用のツール(配布していません)を使ったサイトですが、今月に入ってからおおむね2日に1回の割合で成果(仮ですが)がつくようになりました。

「やったー!」

と思いますよね。有名サイトだし。でも報酬額を見てみると、50円なんていうのものもありますし、最高でも1件360円ほど。つまりは月収に換算しても5千円に届くかどうか。要は報酬率が低いんですね。確かにちまちま作戦は効きつつあるのですが、報酬の上がり方もちまちまですねえ…。

リアルマーケットが実施したドロップシッピングのグランプリが発表されました。http://realmarket.jp/ds/?id=campaign

一等賞金は100万円だそうです。すごいですねえ。アフィリエイト・プログラムで賞金100万円が出るような例は聞いたことがありません。僕自身、賞は何度かいただきましたが、せいぜいが10万円相当、でしょうか。

でも、前に書いたこれ。
http://www.affiliateportal.net/ds/000893.html
「現在のドロップシッピング業界のトップクラスのドロップシッパーの売上が月に200万円程度、それから得る収益が40万円程度である」

これが本当だとすると、月収40万円のサイトが賞金100万円を得ていることになります。

そしてまたリアルマーケットのドロップシッピングのグランプリ、トップ10のサイトを順番に見ていくと…9番は腕時計ですが、それ以外のサイトはすべてコスメとか、ダイエットをトップに押し出したサイトばかり。

そこで生まれる疑問は、「ドロップシッピングは儲かる」は本当か?ということですね。この結果を見る限りどちらかと言うと「コスメは儲かる」というのが本当なのでは?と思えてきます。

コスメとかダイエットはアフィリエイトでも商品価格も料率も高い分野です。ですからアフィリエイターでもトップクラスであれば、月収40万円以上は稼いでいるでしょうね。アフィリエイトなら、自分で値段を付けるなんていう面倒なことをしなくて済みますから、ドロップシッピングよりも手間がかかりません。

多分ドロップシッピングの賞金が100万円でアフィリエイトの賞金が10万円というのは、利益に逆比例しているのではないか、と思います。何しろ売上げがあるということはサービスプロバイダーも既に利益を出している、ということ。

既にある程度利益があるのであれば、広告費、この場合だとドロップシッピングやアフィリエイトをやる人を集めるための費用ですが、それほど出す必要はないはずですから。「煽る」必要がある、ということは…。

どうも日本のドロップシッピングは、限りなくアフィリエイトに近い形をとったために、中途半端になってしまっているような気がしてしかたありません。

楽天アフィリエイトツールを何度か紹介していますが、先日は楽天アフィリエイトツールを使ってキーワードを拾う方法を紹介しました。

では、Yahoo Japan で「TAG HEUER モンツァ」を検索してみてください。これを書いている時点では僕が作ったサンプルページがトップ表示です。アクセス解析を見てこのキーワードでのアクセスがあるのを見つけ、<h1>タグを増やし、モンツァを一番上に表示しました。

このように、商品情報に入っているキーワードだけでもそこそこ検索結果に現れる場合がある、ということですね。実を言うとトップ表示というのはさすがに滅多にないのですが、Yahoo 検索の2ページ目くらいに食い込むことは結構あります。

ただし、YAHOO でトップとは言ってもマイナーなキーワードですから、大勢の訪問者があるわけではありません。「大儲けのネタ」ではなく、あくまでちまちまと改善していくためのネタ、と考えてください。

別に「だから楽天アフィリエイトツールを使うべし」という誘導をしたいわけではありません。要点は、大雑把なキーワード設定であっても、大して意識しないキーワード設定であっても、やってみると「自分が考えていなかったキーワードで考えていなかったページが上位になる」ということです。

普通アフィリエイトをやる時のプロセスというのは、あらかじめキーワードを考えます。なるべくアクセス数が多く、なるべくライバル数が少ないキーワード、というのを探そうとするわけです。もちろんうまいキーワードが見つかればそれでOKの時もありますが、メジャーなキーワードではほとんど困難です。

何しろ自分より評価の高い他人のページが10とか20あったらだめなわけですから。

そしてもう一つあらかじめキーワードを探すやり方の欠点は、手間がかかることです。あらかじめある程度のリサーチを行いますから。

そして、リサーチをしたからと言って確実に上位表示される保証はありません。

つまり、二つのアプローチがあると考えられるわけです。

1)手間をかけてよいキーワードを探す。当たると大きいが上位表示は保証なし。
2)手間をかけないでアクセス解析であとから選択する。当たっても小さいが、上位表示は確実。

これ、どちらが優れているか、とかの問題ではありません。考えたいのは、1)以外の選択肢もある、ということです。

1)を唯一の選択肢だと考えると、特定のキーワードで勝負しようと考えます。そのために極端なSEOに走ったり、ひどい人はSPAM行為に走ったりします。要するに「自分が考えるキーワードで上位に出したい」というわけですね。

一般の商店の場合なら、ある程度売っているものが決まっているのでそうするしかないかもしれません。でもアフィリエイトの場合は紹介する商品やサービスは限りがありません。

世に言われているSEOは、自分が思うページ、自分が思うキーワードを上位に表示させようとするものです。でもアフィリエイターには必ずしもそうする必要はないのです。

「TAG HEUER モンツァ」と「コエンザイムQ10」ではどちらが上位表示の可能性が高いでしょうか?上位に表示されれば「コエンザイムQ10」の方が大きな利益に繋がる可能性は高いかもしれませんが、「コエンザイムQ10」が流行った頃に広告を掲載したアフィリエイターは一体何人いたでしょうか?多分数千人の規模でしょうね。

では「TAG HEUER モンツァ」というキーワードで検索をかけている人が世の中にいることに、一体何人の人が気付いているでしょうか?一般のアフィリエイターにとって、あらかじめ「このキーワードはどうかなあ?」と検討する対象になるでしょうか。

僕だって知りませんでした。はっきり言ってモンツァというのが、どのようなモデルなのかも知りません。それほど人気があるのかどうかも知りません。

でも、現にこのキーワードで僕のページがトップ表示され、1日にわずか数人ですが訪問者があるのです。それを確認してから、「TAG HEUER モンツァ」をもう少し強化して、このキーワードで来た人が探すものを見つかりやすくしてあげれば良いわけです。

必要なステップは「異なったキーワードのページを沢山作ること」「アクセス解析で訪問者が使っているキーワードを調べること」この2点です。

楽天アフィリエイトツールをキーワード探しによく使う理由は、「商品がある」からです。良いキーワードを見つけても、紹介する商品がなくては利益には繋がりませんから。

例えば先月僕の別のページで「バカガイの砂だし」が上位に表示されました。潮干狩りでとってきたバカガイをどうやって食べるのか調べて、実際に調理した様子を書いたページです。

これだとページに含まれる情報そのものが訪問者の探しているものですから、それ以上売れるものがありません。Adsense を表示してうっかりクリックしてくれるのを狙っても、バカガイに合う広告はなかなか表示されません。

楽天アフィリエイトツールを使っていれば、現に売るものがあるキーワード以外はまず含まれません。ですから「このキーワードがひっかかっている」というのに気付いた時点で、そのキーワードに関するSEOを後付で強化し、該当する商品をトップに表示すれば、成果に繋がる可能性は高くなるはず…です。

でも繰り返しますが、これで一攫千金は狙えませんよ。どちらかと言えば「キーワードの落穂ひろい」のようなものですから。落穂もこつこつと拾っていけば、次第に増えてくる、ということです。あとはどうやって落穂を見つけるか、そこが鍵です。

では1)のようなあらかじめキーワードを絞り込んだページは作らないのか?

そんなことはありません。たまたま良いキーワードに気付いたら、使わない手はありませんから。

ただここでも「たまたま」というのが味噌です。つまり「これはどうだ?」とか、手間をかけて探さない、ということですね。

ある日テレビを見てる時とか、雑誌を見ている時とか、ふと「あれ?これは見落とされているかも」と思う時があります。そのような時にだけ調べて、可能性がありそうならやってみる、というのが僕のスタイルです。


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